スピードマスター オートマチック シューマッハ その2
前回は動力部の不具合がはっきりしたところまででした
今回は各モジュールの分解掃除です
こちらがクロノグラフモジュールです
クロノモジュールも動力時計部もどちらも分解していきます
クロノモジュールの内部拡大写真です
バネが盛りだくさんですね
ただ抑えるだけの目的でなく絶妙なテンションの組み合わせのもとにクロノグラフを動かしています
ちなみに対策されたのは真ん中の軸に来る部分がベリリウム銅と言われるサビない材質に変更されました
※全部サビないので作ればいいじゃん、と思いますがこのベリリウム銅、加工がとっても難しいのです
歯車の軸にルビーが一つ追加されました、あまりの小ささに公式マニュアルにも無くさないようにとか注意書きがあったような気がします
動力部分に使われている時計はETA2890なのですがゼンマイが普通の2890と違い微妙に厚くなっています
動力部だけ単体で歩度測定するとものすごいパワーで動きます
モジュールを組み合わせて動作確認、針飛びもなく調子よく動いています
バネの強さを調整してある程度は針飛びを抑えられるのですが限界もあります
今回は全く針飛びせずに収まりました
風防の傷も磨いてキレイにしてケーシングして修理完了です
久々野駅前 徒歩10秒
木曜定休 8:30~20:00
メガネ・宝石・トケイ 芝田